良いりんごを生産する六ヵ条
(1) りんごを作り、作業が好きになること
(2) りんご作業の狙いと一つ一つの理由を知ること
(3) 作業は基本を守り丁寧に行う
(4) りんごの作業日記をつけること
(5) 枝の伸び方など樹をよく観察すること
(6) バランスを考え、毎年安定した量を生産すること
 
●1月〜3月のリンゴ樹生理
 収穫の終わったりんごの樹は葉が落ちて、芽が出るまでこの時期はりんごの樹は休眠期に入っています。しかし、りんごの樹は1月にはもう温かい日には樹体内で少しずつ活動が始まっています。
−主な作業−
○整枝(せいし)・剪定(せんてい)
 整枝=樹全体の枝張りなどのバランスを整えること
 剪定=樹1本当たりのりんごの成る位置や量を整えること
整枝・剪定作業風景1 整枝・剪定作業風景2
 
●4月のリンゴ樹生理
 青森県でりんごの芽は、春の彼岸の頃からふくらみ始め、4月に入ってから発芽します。 1樹のすべての芽が発芽を了えるまでには約1ヶ月を要します。やがて葉が出て、5月に開花します。
−主な作業−
○肥料まき
○苗木の定植
○交信撹乱剤(ハマキコン)取付け
○有機物の施用
○草生の刈取り
ほころび始めた花芽 肥料まき風景

 
●5月のリンゴ樹生理
 上旬から下旬にわたって各品種の花が次々に開花し、一見したところでは極めて華やかな時期のように思われる。しかし、開花・結実のために前年から蓄えられていてた養分の争奪戦がりんごの樹の中では始まっています。
−主な作業−
○マメコバチの放飼
※ハチが受粉作業のお手伝いをしています
○人工授粉
※人の手で花ひとつひとつに受粉させる作業です。
○草生の刈取り
りんごの花・マメコバチ 花摘み作業
 
●6月のリンゴ樹生理
 枝が旺盛に発育しそれに呼応して地下では新根が伸長度を増する6月は生育期間中で樹勢が最も盛んな時期になります。
 しかし、樹自体においては、この時期こそ年中で生理的に最も不安定な時期である。この時期の栄養状態によって本年の樹勢が決定されます。6月は枝・新根・幼果の発育、ついでに翌年咲く花芽が形成される準備のために、急速に養分が新しく作られることが要求される時期であります。
−主な作業−
○実すぐり
○草生の刈取り
   
 
●7月のリンゴ樹生理

 成長を終ったりんごの葉は、濃緑色に一変し、それと同時に新しい養分の蓄積が始まります。この時期の養分によって来年の花芽が充実し始め、8月の年間最大の養水分補給に備えて養分の通り道が形成される。7月は葉の強力な活動によって新しい養分が蓄積され、花芽形成がすすみ、樹体が充実する時期となります。

−主な作業−
○土壌改良
○仕上げ実すぐり
○袋掛け
○草生の刈取り
   
 
●8月のリンゴ樹生理
 りんご樹は営々と生命のいとなみを続け、7月に続いて花芽が盛んに形成し、果実の発育はこの月に最高となり、樹体が上昇した高温に耐えるためには年間で最も多く水を必要とします。
−主な作業−
○葉摘み
○草生の刈取り
○早生りんごの収穫
   
 
●9月のリンゴ樹生理
 冷涼な大気が秋の訪れを教える9月の始め、果実はなおも先月に続いて旺盛な発育を続け、上旬の発育が終えれば今年の果実の大小がこの時期に決定します。中旬から緑色の果面に紅色が広がり始めます。
−主な作業−
○つがるの収穫
○草生の刈取り
   
 
●10月のリンゴ樹生理
 外気に比べて温度変化は地中の根の伸長を除いて、旬毎に2度ずつ下がる気温によって地下部の生育は日ごとに衰え、樹が子孫存続のために生じた種子は成熟に近づき、それにともなって10月は果実の成熟が進みます。その象徴として着色が進み、同時に収穫前の落果が起きる時期でもあります。
−主な作業−
○ジョナゴールドの収穫
○支柱入れ
○着色手入れ
○王林の収穫 ○ふじの収穫 ○サンふじの収穫
   
 
●11月〜12月のリンゴ樹生理
 日増しに低下する気温は樹体のすべての生育をにぶらせ、晩生種はようやく成熟し、枝幹はやがて生育を停止し、用を終えた葉は地上にかえって樹体は静かな休眠期に入ります。即ち11月は晩生種が成熟し、収穫を終えた果実は独立の生活が始まり、樹体は群葉を離して休眠に備える時期となります。